特許 環境エネルギー健康、医療、福祉 目標7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに目標13.気候変動に具体的な対策を システムデザイン研究科
流体制御装置~環境親和型発電や細胞培養に応用可能~
掲載日:
流体制御、エナジーハーベスト、グリーンエナジー
どんなシーズなの?
本発明は、水流や風によって誘起される振動を使って、チューブ内に一方向の循環流を発生させる仕組みです。これは、下図のように水流や風に揺られて振動するチューブ内に流体が入った構造をしています。このチューブの振動によって、チューブ内に連続的な流動を形成可能となります。この振動誘起循環流はさまざまな用途に利用可能です。非常に簡易な構成でチューブ内に流動を誘起することができます。
こんなことに使える!
エナジーハーべスティング
海には波によるゆらぎ,潮による流れなど様々な振動源が存在します。このような振動を潮の流れによる不規則な揺動であっても、チューブ内の流体に連続的な循環流を誘起することが出来ます。これを用いてタービンを回せば、マイクロ発電が可能となります。詳細はCONV(コンブ)システムのページをご覧ください!
細胞培養装置
細胞培養には定常的な培養液の循環が必要ですが、従来品では回転部材を使って培養液の循環を作っていたため、回転部材と細胞の接触によるダメージが課題でした。本発明はそのような回転部材を用いないため、細胞にやさしい培養装置が製造可能です。
こんな研究室です!
流れによって機能を発現する臓器の知恵を医療、エネルギー問題をはじめとする社会課題解決を目指す研究室です。ウェットでソフトな新しい機械工学への発展に取り組んでいます。移植医療のための臓器機械灌流技術から、細胞治療のためのデバイス、そしてエネルギー問題を解決するためのCONV(コンブ)システムまで。
さらには、まだまだ夢に思われるかもしれませんが、血管内治療ロボットから宇宙時代を見据えた臓器工学へ。臓器工学で、社会の課題解決に貢献しています。
研究者
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小原 弘道 准教授
- システムデザイン研究科
発明の名称
流体制御装置、流体制御方法、発電装置、および細胞培養装置
番号
特許第7490223号