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【1/29~31】nano tech 2025出展のお知らせ(小間番号4U-17)※1/21更新

東京都立大学は、1/29(水)~1/31(金)に東京ビッグサイトで開催される「nano tech 2025 第24回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」に出展します。ご興味のある方はぜひ足をお運びください。

※nano tech 2025公式ホームページから、事前の来場登録(無料)が必要です。
https://www.nanotechexpo.jp/

本学出展シーズ概要

【1】シリコン加工技術を応用した新しい宇宙X線光学系、X線偏光計や関連したデバイス
理学部 物理学科 江副祐一郎 教授

シリコン基板に微細穴を空けたり高温で自由に変形することで製作する独自の軽量X線光学系、X線反射鏡やX線偏光計、さらに関連技術で作った実際に衛星搭載した超流動ヘリウム流出阻止デバイス等を展示します。我々の研究用途は宇宙ですが、低コスト・コンパクト・軽量なオプティクス・センサ・デバイスとして微量分析等の地上用途にも使用できます。

【2】新しい熱電材料!ハイエントロピー型化合物
理学部 物理学科 山下愛智 助教
<1/29、1/31来場予定!>

本技術では、NaCl型結晶のサイトに特定の元素を合計6種類以上含めることで、熱電材料の熱電変換効率を向上させることに成功しました。本技術の鍵である「ハイエントロピー型化合物」のコンセプトは、熱電材料だけでなく超伝導体や電池材料、触媒など様々な機能性材料に展開できます。
※以下のページで概要を紹介しています
新しい熱電材料!「高エントロピー合金型化合物」 | 東京都立大学総合研究推進機構 TMU Research Portal

【3】無加湿条件下でも高い伝導性 
 シルセスキオキサン系新規プロトン伝導体

都市環境学部 環境応用化学科 梶原浩一 教授

今回新たに開発したシルセスキオキサン系プロトン伝導体は、シリカコア及び架橋部位に種々の親水性官能基を有するため、水を保持しやすく、無加湿条件下でも良好な伝導性を示します。このため、燃料電池の運転条件の緩和や加湿機構の簡素化が期待できます。また、本技術に係るプロトン伝導体は、PFASを含みません。
※以下のページで概要を紹介しています。
無加湿条件下でも高い伝導性 シルセスキオキサン系プロトン伝導体 | 東京都立大学総合研究推進機構 TMU Research Portal

【4】様々な断面形状の溝の形成が可能!
 7000系Al合金表面のmmオーダー微細加工技術

システムデザイン学部 機械システム工学科
井尻政孝 助教<1/30来場予定!>

従来、表面に存在する酸化被膜が阻害要因となり、アルミニウム合金に対してレーザー加工は不向きで、機械加工が主流となっていました。本発明では、レーザー加工による表面微細加工をアルミニウム合金に適用することに成功しました。酸化被膜除去後にレーザー照射及びエッチングを行うというシンプルな工程のみで実現可能で、アルミニウム合金への機能性付与への貢献が期待されます。
μmオーダーのアルミニウム表面微細加工技術 | 東京都立大学総合研究推進機構 TMU Research Portal

【5】若手研究者厳選研究シーズ
今回は、若手研究者厳選研究シーズとして優秀な博士人材の研究シーズを3件ご紹介いたします。是非、ブースにお立ち寄りください。<1/30来場予定!>

*1 スポーツ・医療への貢献が期待される最新の生体組織のバイオメカニクス的評価
機械部品にはみられない、優れた力学特性を有する「靭帯-骨連結部」に着目した研究シーズです。具体的には、関節運動中に連結部に作用する力や、それにより生じる変形、その時に発揮される力学特性を独自のバイオメカニクス的手法で評価しています。本研究成果により、将来的に運動中の生体組織の力学評価や、関節外科手術・術後リハビリテーションに関する検討へ応用することができます。

*2 環境を問わず実装可能な、低コストで汎用的なシステム健全性監視アルゴリズム
本研究では、センサデータを「システムの健康状態を表現する指標」に変換することにより、汎用的なシステム健全性監視を実現します。計算コストの低い独自の機械学習手法により、故障予兆の検知、異常の種類、発生箇所の推定を自律的に行います。我々の研究では宇宙のような計算資源が制限される環境での利用を想定していますが、地上においても機械設備の監視、情報セキュリティ、誤り検出などの様々な分野に応用可能です。

*3 データ駆動型関数同定を用いた新たなダイナミクスの発見と軌道力学への応用
本研究は数値データに潜む法則を、支配方程式という解釈可能な形で推定して、軌道力学に応用する研究です。数値データから支配方程式を抽出することで、単に結果(機器性能や売上)を予測するだけでなく、その現象の構造を理解することで、どのような要素・変数が、結果に影響を与えているかを明確に把握できます。ゆえに、効率的な結果の改善が図れることに加えて、得られた支配方程式を基に、最適化を施すことも可能になります。

nano tech 2025 開催概要

■名称 nano tech 2025 第24回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議
■日時 2025年1月29日(水)~31日(金)10:00~17:00
■会場 東京ビッグサイト東ホール&会議棟(東京都江東区有明3-11-1)
■主催 nano tech実行委員会、株式会社JTBコミュニケーションデザイン