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流体の微小パターン形成を可能にするマイクロノズル装置

掲載日:

化学ペン、細胞への局所刺激、ナノワイヤー作製

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どんなシーズなの?

本発明は、溶液中で極めて狭い領域に流体のパターン形成が可能なマイクロノズル装置に関するものです。

このマイクロノズル装置は、図1に示すように、溶液αを吐出するノズル13と、溶液βを吐出するノズル11,12と、溶液α,βを吸引するノズル15,16 とで構成されます。

例えば、溶液αとしてフルオレセイン液(蛍光色素)を、溶液βとしてリン酸緩衝液を吐出してすぐに吸引することにより、図2に示すように、フルオレセイン液を極めて細いライン状に形成することができます。

図1:マイクロノズルを示す斜視図

図2:マイクノズルにより形成された蛍光剤の形状を示す平面写真

こんなことに使える!

例えば、生体細胞を局所的に刺激して観察するのに用いる場合には、溶液αとして、色素や活性剤を用いることができます(特願2021-107375)。

さらに、ノズルの本数や位置を変えることで、例えば、金属ナノワイヤーを描画することもでき,高感度のバイオセンサーや温度センサーへの応用も期待できます(特願2021-137979)。また、単一細胞の周囲環境を局所的に変化させる用途にも応用可能です (特願2023-137073)。

研究者

  • 河西 奈保子 教授

    • 大学教育センター

発明の名称

マイクロノズル装置

番号

  • 特願2023-137073
  • 特願2021-107375
  • 特願2021-137979

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