イベントお知らせ
2025年度出展予定の展示会・イベントのお知らせ<8/12更新>
東京都立大学総合研究推進機構では、本学研究シーズの社会実装を推進するため、産業界の皆様との接点創出の場として、今年度も各種展示会・イベントに出展いたします。
詳細が決まり次第、こちらのページを更新してまいります。研究者自身がブース対応を行うイベントもございますので、研究者とカジュアルな交流を持てる機会として、ぜひ足をお運びください。
BioJapan
- 日時 2025年10月8日(水)~10日(金)10:00~17:00
- 会場 パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
- 小間 首都圏ARコンソーシアムブース内
出展シーズについて
【1】少量の欠損も数時間で測定可能!mRNA医薬品の新たな特性評価方法
◆ 理学研究科 化学専攻 准教授 田岡 万悟
※10/10(金)10:20~、田岡准教授によるプレゼンテーション有!<Presentation Stage A>
mRNA医薬品の品質管理や新規医薬品の開発のためには、塩基配列をはじめとした複数の特性評価が必要です。すでに様々な方法で評価が行われていますが、特性ごとに異なる方法で分析が必要である上、すべての試験結果を統合して複雑な評価を行う必要があり、mRNA医薬品の迅速な実用化の律速になっています。本発明では、被験試料(p-RNA)に対し、 5’キャップ付加率、有効成分である目的RNAとの異同の判定、目的mRNAと同一長のポリAテール含有率、 5’キャップ構造を1つの試験で評価できる方法を提供します。
少量の欠損も数時間で測定可能!mRNA医薬品の新たな特性評価方法 | 東京都立大学総合研究推進機構 TMU Research Portal
【2】高齢者のサルコペニア予防にも期待!筋芽細胞移植による骨格筋の再生技術
◆ 人間健康科学研究科 ヘルスプロモーションサイエンス学域 准教授 古市 泰郎
※10/8(水)12:40~、古市准教授によるプレゼンテーション有!<Presentation Stage A>
筋萎縮の治療に即効性のある方法として、骨格筋の幹細胞を利用した再生医療が注目されています。しかしながら、従来法では骨格筋組織が損傷しているような筋疾患に対しては有効性が確認されている一方で、筋線維がやせ細るだけで損傷がない加齢性の筋萎縮では、細胞が生着しないという課題がありました。本技術では、培養した筋芽細胞を細胞外基質(ECM)を含む液に浸してから移植することで、筋線維の損傷がなくても細胞が生着し、筋量を増加させることに成功。さらに、移植時の細胞数を増やすことで、コラーゲン沈着による線維化を抑えつつ、生着効率を高められることを確認しました。
高齢者のサルコペニア予防にも期待!筋芽細胞移植による骨格筋の再生技術 | 東京都立大学総合研究推進機構 TMU Research Portal
【3】流体の微小パターン形成を可能にするマイクロノズル装置
◆ 大学教育センター 教授 河西 奈保子
※河西教授の来場予定は未定です。決まり次第お知らせします。
本発明は、溶液中で極めて狭い領域に流体のパターン形成が可能なマイクロノズル装置に関するものです。生体細胞を局所的に刺激して観察するのに用いたり、金属ナノワイヤーの描画、高感度のバイオセンサーや温度センサーへの応用や、単一細胞の周囲環境を局所的に変化させる用途にも応用可能です。
流体の微小パターン形成を可能にするマイクロノズル装置 | 東京都立大学総合研究推進機構 TMU Research Portal
大学見本市2025~イノベーション・ジャパン
https://innovationjapan.jst.go.jp/
- 日時 2025年8月21日(木)、22日(金)
- 会場 東京ビッグサイト 西展示棟 西4ホール(東京都江東区有明3-11-1)
出展シーズについて
【1】耐食性と表面機能を両立したAlの新規表面皮膜創製<C-80>
◆ 都市環境学部 環境応用化学科 教授 柳下崇
アルミニウムの陽極酸化で得られるポーラスアルミナは、作製条件を変化させることによって表面構造をナノスケールで精密に制御できるため、表面ナノ構造に由来する機能を発現することが知られています。ポーラスアルミナに耐蝕性を付与する手段として「封孔処理」が一般的ですが、封孔処理によって表面ナノ構造が崩れてしまい、期待する機能を得られない課題がありました。本技術では、表面ナノ構造への保護膜付与と封孔処理を組み合わせることで、ポーラスアルミナの表面ナノ構造による機能性と、耐蝕性の両立を実現しました。
耐食性が求められる環境でも使える! 機能性表面をもつ ナノポーラスアルミナ | 東京都立大学総合研究推進機構 TMU Research Portal
【2】イヤフォン型血圧計<H-54>
◆ システムデザイン学部 情報科学科 助教 佐藤正平
イヤフォン型の血圧計を開発しています。耳の形状による個人差の影響を受けにくい計測手法を採用しており、睡眠時およびリクライニング姿勢で血圧推定精度が最大化されるようにセンサが設計されています。また、従来の類似技術に比べて血液量の変化を捉えることに優れていることが分かっています。±20mmHgの血圧変化に対して5mmHg以下の誤差を目標として開発しています。データの蓄積と機械学習手法の最適化によってさらなる計測精度の向上が期待されます。
高精度な血圧連続測定を可能とする イヤフォン型のウェアラブルデバイス | 東京都立大学総合研究推進機構 TMU Research Portal
※本イベントでは、両日とも研究者がブース対応を行う予定です